Mollusk

集積所。

日記(23-07-04)

なぜか早朝の2時ごろに目が覚める。眠くなる気配がないのでそのまま起き続けることにする。本を読んだり、シャワーを浴びていると、あっという間に6時。いそいそと出かける準備をする。今日は大阪で友人と会う予定がある。夜はそのまま大阪に泊まる。忘れ物がないか少し念入りにチェックする。毎度の事ながら外出時(特に泊まりがけの際)は、どんな本を持っていくかに頭を悩ませる。悩んだ挙句、柄谷行人の『探究Ⅱ』『世界共和国へ』、福尾匠の『眼がスクリーンになるとき』をチョイス。

7時10分ごろ出発の電車に乗り大阪へ。通勤の人混みに紛れながらなんとか席に座ることができた。車窓からぼんやり外を眺める。本を読む気分でもないので、ワイヤレスイヤホンでiPhoneから出力した音楽を聴く。晴れた日の朝に似つかわしい爽やかな曲が聴きたかったのでラッパーのSPARTAの2ndアルバム『Count Your Blessing』を聴く。2020年のリリース以来何回も通して聴いたアルバムだが、未だに色褪せない。3rdアルバムの方も、(こちらはあまり聴き込んでいなかったため)改めて聴いてみたりする。

なんやかんやあって大阪に着く。なんばのタリーズで休憩。ホットドッグを食べ、紅茶を飲みながら一時間ほど読書。9時30分ごろTOHOシネマズなんばに移動する。

映画館で、9時45分上映の『アラビアのロレンス』を観る。映画館で観るのは二回目。IMAXシアターでの上映。70mmフィルムの映像を4kリマスターしているので、大画面でも細部まで鮮明。60年以上前の作品でありながら今日的なテーマを扱った、存在自体が奇跡のような一本。再見によってその思いは強くなるばかり。

映画が終わって14時ごろ、マロリーポークステーキにてポークステーキを食べる。前から行ってみたかった店だが初めて入った。厚切りのジューシーなポークステーキを食す。かなりの満足感。日本人の牛肉信仰はイデオロギーに過ぎないと確信する。京都にも出店して欲しい。その後友人と合流。友人がまだ昼食を食べていないので、クアアイナに行く。友人はアボカドが入ったバーガーを食べていた(他人の食べているものに興味がないので記憶が不明瞭)。自分はその間、コーラをちびちびと飲む。

その後、なんばマルイで開催されている「ぽこピー展」に行く。「ぽこピー」とはYouTubeの「ぽんぽこちゃんねる」で活躍しているVtuber、「ぽんぽこ」と「ピーナッツ君」の二人組のことを指す。会場には二人のVtuber活動に纏わる様々なモノが展示されていた。動画内で使われた小道具などを見ていると、ぽこピーのいる世界と自分のいる世界が確かに繋がっているという実感を得られる。端的に感動した。自分はぽこピーのファンだが、友人はそうではない。よく付き合ってくれたな、と思う。感謝。

ぽこピー展を見た後は友人の買い物のためEDIONへ。友人はスマホを新調したばかりで、新しいスマホケースや保護フィルムが欲しいらしい。保護フィルムは一階にあったものの、スマホケースの品揃えはイマイチ。スマホケースは明日、梅田のヨドバシカメラに行って探す、ということになる。その後、店内を散策。そうこうしている間にお腹が空いてきたので晩御飯にラーメンを食べる。

20時ごろサウナ&カプセルホテル アムザに到着。床に着く前に風呂に入る。体を洗い、軽く湯に浸かる。サウナでアウフグースを体験し、水風呂(約17℃)に浸かる。その後、別の水風呂(約29℃)に浸かる。深くととのう。

温水プールほどの温度の水風呂に浸かっていると、身体の輪郭が水に溶け合っていく。外界と内界の境界線は消滅し、主体と客体の区別はもはや存在しなくなる。プカプカと水に浮き、流されるだけの非人称的な主体へと生成変化する。これがバタイユの言うところの「非-知(= non savoir)」の体験なのだろうか。その後も何度となく水風呂とサウナを往復する。初回のととのいは、これまでのもので一番だったかもしれない。ミストサウナなども堪能した後、浴場から出る。

夜食を食べに食堂に向かう。夜食を食べながら、今日何度目かの(知り合ってからは幾度とも知れない)くだらない会話を交わす。

眠くなってきたので寝室に向かう。

今日は素晴らしい1日だ。