Mollusk

集積所。

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

日記(23-06-30)

今日は檜垣立哉の『ドゥルーズ入門 (ちくま新書)』を読んでいた。ドゥルーズの初期を代表する著作である『差異と反復』『意味の論理学』の読解を中心に据えたドゥルーズ思想への入門書だ。しかし、入門という看板にも関わらず、本書の文章の記述は難解を極め…

日記(23-06-29)

昨日は日記を書きそびれた。別に毎日日記を書くという決まりを設けた覚えはないけれど。まあ昨日は全てが面倒臭く思える日だったので仕方ない。そういう時もある。いや、そういう時の方が多いか。 身体にかかる重力をいつもよりはっきりと感じる日だった。雨…

日記(23-06-27)

今日はAmazonで頼んでいた本が3冊も届いた。『アナキスト民俗学: 尊皇の官僚・柳田国男 (筑摩選書)』『社会心理学講義 ──<閉ざされた社会>と<開かれた社会> (筑摩選書)』『写真の理論』の3冊。 『アナキスト民俗学』は「全く新しい柳田像を提示した、画…

日記(23-06-26)

今日は読書会を行った。参加者は六名(内一人欠席)。フーコーの『言葉と物』を、一節ずつちまちまと読み進める。一回の読書会にかかる時間は2〜3時間ほどだ。 事前準備なし。その場でテクストを読んで内容について不明瞭な点を議論しながら詰めていく、とい…

日記(23-06-25)

今日は外出をした。見慣れ飽きた自室とは異なり、外の世界は情報に満ちている。それらの情報の全てを真正面から受け止めたとしたら、人は、たちまちとてつもない疲労感に襲われることになるだろう(もしかしたら発狂してしまうかもしれない)。だからこそ人…

日記(23-06-24)

今日は何もせずに過ごした。無為の日。とはいえ本当に何もしなかったわけではない。人間が何も為さなくなるのは、その人間が死んだ時だろう。ということで何もしなかった日でも、自分は色々なこと(呼吸や、排便、睡眠など)を行っている。生きている限り「…

日記(23-06-23)

昔から自分のことについて書くことに(そしてその文章を公にすることに)抵抗がある。基本的に自分は凡庸な人間だと思う。そのため「自分のこと」について書いた文章が面白いものになるとは思えない。しかし、別に面白い文章を書かなければいけない、という…

『ブラッド・メリディアン』

会話文に引用符が使用されず、読点がほとんどない独特の切れ目ない文章によって、登場人間の会話や行動は詩的な情景描写と溶け合い、均質化していく。それに加え、情念の描写の徹底的な排除によって、物語上で行われるありとあらゆる残虐行為は世界の大いな…