Mollusk

集積所。

日記(23-07-15)

7年ぶりに友人と会った。顔を合わせていない間も断続的に連絡は取っていた。とはいえ、7年という歳月は人を変えるには充分な期間だ。7年で僕は資本主義を憎むようになり、その憎しみと比例するかのように肉体はぶくぶくと肥え太っていった。友人は記憶の中の姿と寸分違わない姿で目の前に現れた。以前と同じく、しぐさの端々に他者への気遣いが感じられた。以前と同じように、最近観た映画の話などをした。しかし、以前と比べて自分が太り過ぎている。「あの頃と何も変わらないね。」とは言い合えない。なぜなら僕が当時と比べて太り過ぎているから。

夜、別の友人と会った。酒を飲み過ぎて何を話したのか何を聞いたのかあまり覚えていない。別れた後、酩酊状態でiPhoneから出力した音楽を聴きながら家路についた。多幸感に満ちた帰り道。結局、酔っ払った状態で聴く音楽が一番心に染みるんだよ。