Mollusk

集積所。

日記(2023-07-23)

外出するときは必ず複数冊の本を持って行く。外出先で手持ち無沙汰になった時(ちょっとした待ち時間や公共交通機関での移動時間)に、手元に何も読むものがないと言う状況は望ましくない。なぜ複数冊の本を持っていくかというと、その時々の気分によって読む本を変えたいからだ。そのために本の種類を適度にバラけさせている。アメリカ文学についての本が読みたいという時に、言語哲学に関する本が手元に5冊あっても仕方がない。

今日は、アンドレ・バザン『映画とは何か』、アーサー・C・ダントー『アートとは何か』、スーザン・ソンタグ『ラディカルな意志のスタイルズ』、横道誠『みんな水の中』、山口裕之『語源から哲学がわかる事典』を持って外出した。これらの本を喫茶店のテーブルの上に広げて読む。

とは言うものの、実際には本を読まずにスマホを触っているだけの時間も多々ある。重要なのは、外出先においても本を読むという選択肢が排除されていないかどうか。いつでも何かしらの本にアクセスできるような環境が整えられているかどうかだ。環境が行動を形成する土壌となり、行動が積み重なることで習慣が生まれる。

自分にとって読書は習慣的な行為だが、それゆえに意識的にそれを行うことはとても難しい。例えば、必要に駆られて「読まなければいけない本を読む」ということが、とても苦痛に感じられる。